当日販売する本を紹介します

投げたボールは戻ってくる (小説再録集)

小説再録集
 待っていても来ない。本当に存在しているのかもわからない。誰もが私を騙そうとしているのだろうか。新幹線は蜃気楼の街を通過していく――。
 100字の超掌編から、原稿用紙50枚程度の短編まで。書き下ろしと未公開作品に加え、各話の創作余談もたっぷり収録した、ありふれていて、少しだけ不思議な、創作小説137編。
 わたりさえこが2009-2010年頃に発表した作品の再録集です。

900円 (イベント特別価格です)
2015年4月19日発行/A6(文庫)判/縦書き/右綴じ/304ページ

吾が子踊る (小説と詩歌の作品集)

小説と詩歌の作品集
 喜びも悲しみも、離れるほどに祭礼となる。一番遠いところにいるのが、神様。
 弟を訪ねてきたらしき女性のこと、トラックを指差す娘のこと、皆が知ってる多胡さんのこと、ブリティッシュパブで会った女の子のこと。小説編は、4編の短い小説を収録。
 死と生ほどありふれたものはないのに、誰も私の代わりをしてはくれない。詩歌編は、詩・短歌・俳句の作品集。

500円
【小説編】 2014年11月14日発行/A6ヨコ判/縦書き/右綴じ/50ページ
【詩歌編】 2014年11月14日発行/A6ヨコ判/横書き/左綴じ/50ページ
※2冊セットでの販売となります。1冊のみのお求めはできませんのでご了承ください。

劇団パピヨンの軌跡と顛末 (連作小説集)

連作小説集
 大人だからいろいろあるけど、夢ならどうか覚めないで。
 弟は無名の舞台役者。司法書士の兄は、声帯模写の名人。そんな2人の副業は“アリバイ作り”だった。
 それぞれの事情を抱いた依頼人や友人、そして家族が引き起こす騒動を描いた、情愛と確執の物語。

500円
【軌跡】 2010年12月5日発行/A6(文庫)判/縦書き/右綴じ/68ページ
【顛末】 2012年11月18日発行/A6(文庫)判/縦書き/右綴じ/54ページ
※2冊セットでの販売となります。1冊のみのお求めはできませんのでご了承ください。
 ただし、『-軌跡』のみを既にお求めの方には、『-顛末』を200円で販売いたします。

安全シールをはがしましたか? (短編小説集)

短編小説集
 いつか近くであったことだし、少しも不思議なんかじゃない。
 道の上で行われるさまざまな商い、大地震の日の長い長い帰路、蓋が開いていたジャムの瓶、具体的な目的のある恋心。
 幸せになりたいはずだった人達の日々を描いた小説集。

500円
2012年5月6日発行/A6(文庫)判/縦書き/右綴じ/92ページ

はじめて読む方におすすめするなら

 ちょっと長くなりますが、はじめて立ち寄ってくださる方向けの紹介文を書いてみます。
 ナタリーに置いてある本は、どちらかというと純文学寄りの作品が多めだと思います。現代を舞台にした、日常か、そこから少しずれたものを書いています。悲劇的でもなければ残酷でもありません。ただ、「冷たい」という感想をいただくことが時折あります。

 はじめて読む方に1冊だけおすすめするなら、『安全シールをはがしましたか?』です。連作掌編から始まって短編が並ぶつくりで、読みやすいと思います。値段も厚さも手頃です。
 いきなり分厚い本でもいいよという方なら、『投げたボールは戻ってくる』の方が、収録作が137編と圧倒的に多いのでおすすめです。少し古い作品群ですが、その分推敲も重ねています。また、(直接的なことは全然書いていないのですが……)創作余談も収めていますので、ご自分で小説を書かれる方には特におもしろいのではないかと思います。

 先に挙げた2作を「ナタリー」のスタンダードとするなら、あとの2作は傾向が少し偏ります。
 『吾が子踊る』は、小説の他に詩歌を収録した2冊組の作品です。他と比べると、やや内省的なところがあるかもしれません。この本は装丁が特別なので、ぜひ手に取って見ていただきたいです。
 『劇団パピヨンの軌跡と顛末』は、エンタメ系と言いましょうか、比較的キャラクターの主張が強い作品です。他の本は「静」の場面が中心ですが、この話は「動」が多いイメージです。こちらも2冊組で、話はつながっています。

▽おおまかな作品傾向チャートはこちら

 その他に、テキレボ2では本のお楽しみ袋を販売します。販売終了した既刊本を4冊と、過去に発行したフリーペーパーを数種類詰め合わせたセットで、お値段は100円の予定で準備しています。

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